第6回GRS海外協力事業

アフガン難民慰問団
1990年(平成2年)2月12日〜17日



「こんな基地も武器も必要としない日が、早く来る事を望みます。アフガニスタン国内の難民と病院に使ってください。決して戦争には使って貰いたくない。」と、五味団長からヘクマチアル氏に5万ドルの義援金が贈られた。ヘクマチアル氏もイスラムの神に誓った



この子供たちのほどんどが両親を戦争で失った孤児である

 



シャムシャーと難民キャンプ。パキスタン難民委員会の要請で、一人一人に、300ルピー(約2400円)とノート、菓子も、7800人の子供たちに配った

 

 

 


 

アフガン難民慰問団(五味武団長)の総勢52名は、2月12日から17日までの6日間、パキスタン・ペシャワール地区のアフガニスタン難民キャンプ、病院、学校などを慰問、救援活動を行ったあと、自由アフガニスタン臨時政府のシブガトラ・モシャディディ大統領、ヘクマチアル外務大臣ほか報道、法務、国境大臣らと会見した。一行は、パキスタンのブット首相の代理、ザッファル国務大臣とも懇談。この席で、五味団長から「パキスタンの児童福祉に使ってください」と五万ドルが贈られた。今回は、一行の中に、人気歌手水前寺清子さんと夫君の小松氏が特別参加、難民の子供たちを「365歩のマーチ」で激励した。 さらに、五味団長をリーダーとする、関西テレビを含む22名の取材班は、国境からジープで6時間、2800メートルの高地にある、イスラム党前線補給基地に入り、党首で臨時政府の外務大臣でもある、ヘクマチアル氏や基地司令官のサイドヒリマン氏らと、アフガン情報について意見を交換したあと、五味団長から「アフガン国内の難民と病院のために役立ててください」と、5万ドルの義援金が贈られた。 一方、石塚民幸、中島慎三郎両副団長をリーダーとする慰問団は、ペシャワールの難民外科病院、婦人病院など、大量の医薬品、医療器具を、また、シャムシャートの難民キャンプ、現地で購入した1万ドルの食料品と学用品を贈ったのに続いて、ペシャワール郊外に点在する難民キャンプの中で、最も悲惨な状況にあるといわれているゲシキを訪問した。ここでは、パキスタン政府、難民委員会などの要請もあって、集まった7、800人の子供たち一人一人に直接、300ルピー(2400円)とキャンディーとノートを手渡した。 

●義援金の内訳●
贈られた義援金、物資は「GRS」財団設立チャリティー・パーティーの開催や、政財界や一般の寄付金で、医薬品は、国会議員団の超党派で結成されている「アフガン難民救済委員会」(山下元利会長、稲垣実男専務理事、当時)の奔走で、日本医療機械工業会などから寄贈を受けた5000万円相当分の中から、1000万円分相当の医療器具を一行が携帯したもの。




















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