第2回GRS海外協力事業

タイ・カンボジア情勢視察団
1981年(昭和56年)10月6日〜11日


夕暮れせまるノン・チャンキャンプで視察団と会見するソン・サン議長(左から2人目)とジェンデル将軍(左端)中央は西山顧問と五味団長


 


孤児センターの子供たち


 


ノン・チャンキャンプにて義援物資を贈る
 

タイ・カンボジア視察団=「獅子の会」20名は、10月6日から11日までの6日間、緊迫のタイ・カンボジア国境の情勢とタイ国の政治、経済、国際環境などを探ぐるため、サイユット国軍事最高司令官ほか、タイ国政府要人や軍部首脳らと会見した。 要人との会談で一番関心を持たれたのはスッサイ・ハスディン首相府相(日本の総理府総務長官にあたる)を私邸に訪ねたときである。同相は、これはあくまでも個人的見解と断ったうえで、「東南アジア情勢は『頭がかゆいのに背中をかいている状態』で、解決の本質は、共産化したタイの敵となったラオス、ベトナムが変化していくことだ。もっとも、ある国が共産化したとしても、二度と資本主義に戻らないといわれるが、それは倫理的な結論ではない。彼らは十分に用意して共産化したのではない」と語った。 そのほか、一行はアチット陸軍司令官補(第一軍管区司令官)、アーサー・サラシン政治局長、ウイタイヤー経済局長らと合同記者会見したほか、タニン元首相、ピンヨー陸軍中将らとも個別に会見した。 また国境のクメール・セリカ開放地区でソン・サン議長、ジェンデル将軍と会見、難民義援金、物資約360万円相当を贈った。

●GRS活動夜話@●
GRS団長・五味武は昭和30年代より新宿地元のローカル紙「副都心タイムズ」を発行しながら、文化団体「汎日本懇話会」を主宰。昭和38年より「東京都を明るくしよう会」なるチャリティ・イベントを年一回、1000名の母子、父子家庭を慰問する会を開催していた。




















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